2019-01-01から1年間の記事一覧

進歩性 同じ装置を動作させる環境が違うことにより得られる効果が異なる場合には、方法の請求項により進歩性が認められる。

進歩性 同じ装置を動作させる環境が違うことにより得られる効果が異なる場合には、方法の請求項により進歩性が認められる。 判例No. 53平成25年(行ケ)第10163号 審決取消請求事件 1.本件発明について 本件発明は、特許第4877410号における…

進歩性 データ構造の相違により技術的思想又は効果が異なるとして進歩性が認められた事例

進歩性 データ構造の相違により技術的思想又は効果が異なるとして進歩性が認められた事例 判例No. 52 平成30年(行ケ)第10131号 審決取消請求事件(第1事件)、平成30年(行ケ)第10126号 審決取消請求事件(第2事件) 上記判例では、以下…

進歩性 容易そうに思える構成でも、当該構成と、これに関する他の構成とが互いに関連し合うことにより、主引用例や周知例に示唆されていない作用効果が得られている場合には、進歩性が認められる可能性が高い

進歩性 容易そうに思える構成でも、当該構成と、これに関する他の構成とが互いに関連し合うことにより、主引用例や周知例に示唆されていない作用効果が得られている場合には、進歩性が認められる可能性が高い 判例No. 51 平成27年(行ケ)第10127号 …

進歩性 除くクレーム 引用例と顕著に相違する技術的思想

進歩性 除くクレーム 引用例と顕著に相違する技術的思想 判例No. 50 平成29年(行ケ)第10032号 審決取消請求事件 以下は、上記判例についての独自の見解です。 1.本件発明の内容 本件発明は、特許5212364号の請求項9に記載された訂正後の…

進歩性 阻害要因、効果の相違、着眼の相違

進歩性 阻害要因、効果の相違、着眼の相違 判例No. 49 平成23年(行ケ)第10425号 審決取消請求事件 以下は、上記判例についての独自の見解です。 1.本件発明の内容 複数の図形の一部の図形のみをスクリーンに表示する場合に、複数の図形は仮想的な…

進歩性 発明の構成Aが容易そうに見えても、この構成Aが、引用文献に記載されていない着想Bに基づくものある場合には、この構成Aは容易ではない。

判例No. 48 平成23年(行ケ)第10273号 審決取消請求事件 進歩性 発明の構成Aが容易そうに見えても、この構成Aが、引用文献に記載されていない着想Bに基づくものある場合には、この構成Aは容易ではない。 以下は、上記判例についての独自の見解です…

権利範囲 「~部」が「~部材」に設けられているという請求項の記載は、「~部」が「~部材」の一部であると解釈され、「~部」を独立した部材とした製品は文言侵害を構成しない可能性がある。

判例No. 47 平成29年(ワ)第18184号 特許権侵害行為差止請求事件 権利範囲 「~部」が「~部材」に設けられているという請求項の記載は、「~部」が「~部材」の一部であると解釈され、「~部」を独立した部材とした製品は文言侵害を構成しない可能…

進歩性 発明の課題の設定や着眼がユニークである場合には、当該課題を解決するための構成が容易であったとしても、当該発明が容易想到であるということはできない。

判例No. 46 平成22年(行ケ)第10075号審決取消請求事件 進歩性 発明の課題の設定や着眼がユニークである場合には、当該課題を解決するための構成が容易であったとしても、当該発明が容易想到であるということはできない。 以下は、上記判例について…